2011年3月28日月曜日

このところの傑岑寺

お彼岸も終わりました。暑さ寒さも彼岸までと言いますが何とも肌寒い日が続いております。
東日本大震災から二週間が過ぎその被害の大きさが徐々に実感出来るようになってまいりました。

お彼岸明けてすぐに祖母の墓参へ宇都宮に参りましたが思った以上に被害が出ているようです。
母方の実家の菩提寺は宇都宮の観専寺です。傑岑寺よりも墓地が密集しているのですがかなりの数の墓石がズレてました。さらには倒れているものもありこれからの修復も大変なようです。さらに叔父宅近所では大谷石で出来た塀がことごとく倒壊しかなりの数の家屋屋根も崩れてました。ほんの数十キロ離れた場所でこれだけ被害が違ってくるのかと驚きます。

翌日、今度はとある寺院様から依頼を受け物資の調達に出かけました。被災地では生野菜が不足しビタミン不足との事、そこで簡単に摂取できる野菜ジュースを届けて欲しいというものでした。どうやら宇都宮市内では制限がかかり数の調達が難しいらいしく県南の私のところへも依頼があったというわけです。
幸い県南ではこれらの製品は特に制限も無かったので買占めにならない程度に買い揃えてきました。その後業者と交渉し大量に入手されたという事です。私が用意したものはそれに先立ち先発隊が直接届けるという事です。

徐々に震災直後の混乱が落ち着いたようでこれからは必要なものを必要な場所へという作業になるようです。栃木県曹洞宗青年会に於いても必要物資調達の依頼が届きだしました。まずはそれらに応えられるようにしたいと思ってます。

そして3月27日は同じ教区の西方寺様の施食会でした。震災後最初の施食会であり各方丈様と情報交換をし今後の状況に向けて様々な話が出ました。前日の物資にしても義援金にしてもやはり長期的にサポート出来る体制が必要と実感した次第です。
施食会に先立った法話では同じく青年会でご一緒している細川師でした。今回の震災とお彼岸の六波羅蜜の話をされてましたが私には細川師のような丁寧な法話は出来ませんがこの法話はとても参考になるものでした。(六波羅蜜に関しては先日発行した傑岑寺新聞にも書いております、参考にして下さい。

震災に関して何かしよう、何かしなければ、そう感じる方も多いと思います。しかしまずはゆっくり落ち着きご自身の生活を安定させて下さい。デマに惑わされること無くしっかりと自らの道を進むことが大切です。

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