「夏安居(げあんご)」
いわゆるゆる修行道場では安居という修行期間があります。本来は雨安居と言いインドの雨期に行われる修行期間の事です。陰暦の四月十五日から七月十五日までの三ヶ月の期間僧堂でひたすら座禅修行を行うのです。
曹洞宗ではこの期間は夏安居、また制中(結成安居)という特別な時期となり修行僧の第一座として首座を迎えより厳しい修行となります。
首座はこの期間の修行僧の一番で見本であります。他の修行僧よりもあらゆる面で優れていなければなりません。その首座に引っ張られるようにこの三ヶ月はあっという間に過ぎていきます。
「首座と法戦式」
制中第一座、首座を迎えその力量を試すために法戦式というものが行われます。法を戦わせる、と書きますが首座に対して他の修行僧から第一座にその問いを向け戦うが如く問答を繰り返すのです。
禅問答という言葉がありますがよく理解出来ないものの例えとして出てきます。法戦式で行われるものはその典型でもあり本来の問答の内容よりもその問いにどう答えるのかという(意味は通じなくとも)とっさの力量が試されるわけです。現代は形式だけにはなりましたが本山だけでなく各寺院に於いても修行される法要でもあります。
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